ラグビーファンの皆さん、こんにちは。観戦用のレプリカジャージや、ご自身の練習着を選ぶ際、「カンタベリー(Canterbury)」のジャージを購入しようとしてサイズ選びに迷ったことはありませんか?カンタベリーはラグビーウェアの王道ブランドですが、実はサイズ展開が少し複雑です。「普段通りのLサイズを買ったら大きすぎた」「逆にピチピチで着られなかった」という失敗談も少なくありません。
特にネットショッピングでは試着ができないため、事前の情報収集が非常に重要です。日本サイズと海外サイズの違い、素材によるフィット感の差、そして用途に合わせた選び方など、知っておくべきポイントがいくつか存在します。この記事では、カンタベリーのジャージサイズ感について、初心者の方にも分かりやすく、かつ詳しく解説していきます。あなたにぴったりの一枚を見つけるための手助けとなれば幸いです。
カンタベリーのジャージサイズ感を知る前に:日本サイズと海外サイズの違い

カンタベリーのジャージを選ぶ上で、最も注意しなければならないのが「サイズ規格」の違いです。カンタベリーはニュージーランド発祥のブランドですが、日本国内で流通している商品には大きく分けて「日本サイズ(JIS規格)」と「海外サイズ(インターナショナルサイズ)」の2種類が混在しています。これを知らずに購入してしまうと、サイズ選びで大きな失敗をしてしまう可能性があります。
日本サイズ(JIS規格)の特徴と選び方
日本国内の正規取扱店やスポーツショップで一般的に販売されているカンタベリー製品の多くは、日本人の体型に合わせて作られた「日本サイズ」です。これはJIS規格(日本産業規格)に基づいているため、基本的にはユニクロや他の国内スポーツブランドと同じサイズ感覚で選んでも大きな間違いはありません。タグには日本語でサイズ表記が記載されていることが多く、例えば「身長170-180cm、胸囲92-100cm」といった具体的な目安が書かれています。
しかし、ラグビーウェア特有の特徴として、一般的なTシャツよりも肩幅や胸回りがややがっしりと作られている場合があります。これはラグビー選手の体型を考慮しているためです。普段Mサイズを着ている細身の方が、日本サイズのMを着ると少しゆとりを感じることもあるでしょう。逆に、普段から筋力トレーニングをしていて胸板が厚い方は、身長に合わせるのではなく、胸囲に合わせてサイズを選ぶのが鉄則です。
海外サイズ(インターナショナルサイズ)の落とし穴
一方で注意が必要なのが「海外サイズ(インターナショナルサイズ)」です。ワールドカップの記念ジャージや、海外のクラブチーム(ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズなど)のレプリカジャージ、あるいは並行輸入品などは、この規格で作られていることが多々あります。海外サイズは、日本サイズに比べて「ワンサイズからツーサイズ大きい」と考えた方が安全です。
具体的には、海外サイズの「M」は、日本サイズの「L」または「XL」に相当する大きさであることが一般的です。さらに、海外サイズは着丈が長く、袖丈も長めに設計されていることが多いです。日本人がそのままの感覚で「いつものLサイズ」を買ってしまうと、膝近くまで丈があったり、袖が余ってしまったりと、だらしない印象になってしまうことがあります。商品名に「インポート」や「海外モデル」という記載がないか、必ず確認しましょう。
サイズ表記の確認方法とタグの見方
購入前にサイズ規格を見分けるための確実な方法は、商品ページや実物のタグを細かくチェックすることです。日本企画の商品であれば、型番(品番)が「R」や「RG」から始まるものが多く、サイズ表もcm単位で細かく記載されています。一方、海外企画の商品は、サイズ表がインチ(inch)表記であったり、適応身長が非常に高く設定されていたりします。
オンラインショップの場合、親切な店舗であれば「※こちらは海外サイズです。普段よりワンサイズ下をおすすめします」といった注意書きがあります。しかし、すべてのショップがそうとは限りません。特にAmazonや楽天などのモール型ECサイトでは、様々な業者が出品しているため情報が統一されていないことがあります。型番を公式サイトで検索し、それが日本企画なのか海外企画なのかを裏取りする手間を惜しまないことが、成功への近道です。
オンライン購入時のチェックリスト
試着できないオンライン購入で失敗を防ぐために、以下のチェックリストを活用してください。
・商品名に「インポート」「海外サイズ」「Global」などの記載はないか?
・型番(品番)は日本国内流通のものか?(公式サイトと照合)
・サイズチャートの「胸囲」と「着丈」の数値を確認したか?
・レビュー欄に「大きめだった」「小さめだった」という声がないか?
・返品・交換ポリシーはどうなっているか?(サイズ交換無料か)
これらの項目を一つずつ確認することで、「届いてみたらサイズが全然違った」という悲劇を未然に防ぐことができます。特に高価なレプリカジャージを購入する際は、慎重になりすぎるくらいでちょうど良いのです。
種類によって異なるフィット感:レプリカと実際の競技用

「ジャージ」とひと口に言っても、その用途によって設計思想が全く異なります。カンタベリーのジャージには、選手が試合で着用するものと同じ仕様の「オーセンティック(テストジャージ)」、ファンが観戦時に着ることを想定した「レプリカ」、そして日々の練習に適した「プラクティスジャージ」などがあります。これらは同じ「Lサイズ」であっても、着心地やフィット感が劇的に異なります。
応援観戦に最適なレプリカジャージ
多くのファンが購入するのが「レプリカジャージ」です。これは選手が着ているジャージのデザインを模していますが、シルエットは一般の人が着やすいように調整されています。基本的には「ボックスシルエット」と呼ばれる、寸胴でゆとりのある形をしています。適度なゆとりがあるため、Tシャツの上から重ね着をしたり、秋冬の観戦時にはパーカーの上から羽織ったりすることも可能です。
サイズ感としては「標準的」から「ややゆったり」です。普段着ている服と同じサイズを選べば、適度なリラックス感で着用できるでしょう。あまりタイトに着すぎると、お腹周りのラインが目立ってしまったり、重ね着ができなくなったりするため、ジャストサイズか、重ね着前提ならワンサイズアップを選ぶのが一般的です。観戦スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
選手が着用するテストジャージ(オーセンティック)
最も注意が必要なのが「テストジャージ」や「オーセンティックジャージ」と呼ばれるモデルです。これらはトップ選手が実際の試合で着用することを前提に開発されています。現代のラグビーでは、相手選手にジャージを掴まれないようにするため、極限まで体に密着するタイトなフィット感が求められます。そのため、伸縮性は高いものの、サイズ感は非常に「ピチピチ」です。
もし一般の方がこのタイプを購入する場合、普段と同じサイズを選ぶと、着ることすらままならない、あるいは着られても呼吸が苦しいほど締め付けられる可能性があります。体のラインが完全に出るため、鍛え上げられた肉体を持つ方以外は、普段より1〜2サイズ、あるいはそれ以上大きなサイズを選ばないと快適には着られません。「選手と同じものを着たい」というこだわりがある場合は、この極端なタイトさを覚悟しておく必要があります。
日々の練習で使うプラクティスジャージ
「プラクティスジャージ」や「トレーニングティ」は、部活動やジムでのトレーニングで使用することを目的としています。これらは激しい動きに耐えられる耐久性と、汗を素早く逃がす機能性を兼ね備えています。フィット感としては、レプリカとテストジャージの中間、あるいは「セミフィット」と呼ばれる、適度に体に沿うけれど締め付けすぎないタイプが主流です。
練習用として選ぶなら、動きやすさを最優先すべきです。腕を上げた時にお腹が出ないか、スクラムやタックルの姿勢をとった時に背中が突っ張らないかが重要です。基本的には普段のスポーツウェアと同じサイズで問題ありませんが、コンタクトプレー(接触プレー)がある場合は、あまりダボダボしていると相手の指が引っかかりやすくなるため、ジャストサイズを選ぶのがセオリーです。素材も滑りの良いポリエステル製が多いため、着心地は軽やかです。
練習着には「ファーストジャージ(試合用)」と区別するために、より通気性を重視したメッシュ素材が使われることもあります。透け感が気になる場合はインナーの着用も考慮してサイズを選びましょう。
素材別のサイズ選びと縮みの可能性について

サイズ選びにおいて、意外と見落としがちなのが「素材」です。カンタベリーのジャージには、伝統的なコットン(綿)主体のものと、最新技術を使ったポリエステル(化学繊維)主体のものがあります。素材が違うと、購入直後のサイズ感だけでなく、洗濯後のサイズ変化(縮み)も異なります。長く愛用するためには、素材の特性を理解した上でのサイズ選びが不可欠です。
ポリエステル素材(高機能系)の特性
現在のラグビー界で主流となっているのは、ポリエステル100%のジャージです。ワールドカップの日本代表ジャージや、多くのプラクティスウェアがこれに該当します。ポリエステルの最大の特徴は「縮みにくい」ことです。洗濯を繰り返してもサイズの変化はほとんどありません。また、吸汗速乾性に優れており、汗をかいても重くなりにくいのがメリットです。
サイズ選びの際は、購入時の試着サイズがそのまま続くと考えて大丈夫です。伸縮性(ストレッチ性)にも優れているため、多少タイトなサイズを選んでも動きを妨げることはありません。ただし、熱には弱いため、乾燥機の使用は厳禁です。乾燥機にかけると縮むどころか、生地が溶けたり変形したりする恐れがあります。自然乾燥であれば、型崩れも少なく、購入時のベストなサイズ感を長く保つことができます。
コットン・混紡素材(クラシック系)の注意点
カンタベリーといえば、厚手で丈夫な「ラガーシャツ(ラガーループ)」を思い浮かべる方も多いでしょう。これらはコットン、あるいはコットンとポリエステルの混紡素材で作られています。タウンユース(街着)として非常に人気がありますが、この素材は「洗濯すると縮む」という特性を持っています。特に縦方向(着丈)の縮みが顕著に出る場合があります。
新品の状態では少し大きく感じても、数回洗濯すると目が詰まってジャストサイズになることがあります。そのため、クラシックなラガーシャツを選ぶ際は、「ぴったりジャスト」よりも「気持ちゆとりがある」サイズを選ぶのが賢明です。乾燥機を使用するとさらに激しく縮んでしまうため、基本的には自然乾燥を心がけましょう。古着のような風合いを楽しむアイテムでもありますが、サイズ選びにはこの「縮み分」を計算に入れる余裕が必要です。
洗濯によるサイズ変化とケア方法
お気に入りのジャージを長く着るためには、正しい洗濯ケアが欠かせません。先ほど触れたように、乾燥機は基本的にNGです。また、色落ちや色移りにも注意が必要です。特に濃い色(ネイビーやブラック)と白が組み合わさったデザインの場合、長時間濡れたまま放置すると色が滲んでしまうことがあります。
サイズ感を維持するための洗濯のコツは、ネットに入れて「弱水流」や「手洗いモード」で洗うことです。脱水時間を短くし、形を整えて陰干しすることで、生地への負担を減らし、型崩れや過度な縮みを防ぐことができます。特に襟付きのラガーシャツは、襟部分を立てて干すことで、襟の形をきれいに保ちながら乾かすことができます。愛着のあるジャージを育てるつもりで、丁寧なケアを心がけましょう。
【重要】洗濯表示タグの確認
・タンブル乾燥禁止マークがあるか?
・漂白剤の使用可否は?
・アイロンの温度設定は?(プリント部分はアイロン厳禁が多い)
年代・性別ごとのサイズ感ガイド:メンズ・レディース・キッズ

カンタベリーは、老若男女問わず楽しめるブランドです。しかし、男性用、女性用、子供用では、それぞれ骨格や成長過程に合わせた独自のパターン(型紙)が採用されています。「Sサイズなら男女兼用でいけるだろう」といった安易な考えで選ぶと、肩幅が合わなかったり、ウエストが苦しかったりと、思わぬ落とし穴にはまることがあります。
メンズサイズの選び方と体型別アドバイス
メンズサイズは最もバリエーションが豊富です。サイズ展開はXSから、大きいものでは4L、5L、6L(キングサイズ)まで用意されています。選び方の基本は「胸囲」と「肩幅」です。ラグビー経験者は特に肩回りが発達していることが多いため、身長だけで選ぶと肩がパツパツになりがちです。胸囲の実寸を測り、それにプラス10cm程度のゆとりを持たせたサイズを選ぶと、快適に着ることができます。
お腹周りが気になる方は、ウエストサイズも考慮しましょう。最近のモデルはスリム化が進んでいるものもあるため、お腹が出ている場合は、着丈が少し長くなるのを覚悟でワンサイズ上を選ぶか、ボックスシルエットの「レギュラーフィット」モデルを探すのがおすすめです。また、首回りが太い方は、襟付きシャツの場合、第一ボタンが閉まらないこともあります。その場合は開けて着るスタイルと割り切るか、やはりサイズアップが必要です。
レディース特有のシルエットとサイズ選び
レディースモデルは、単にメンズを小さくしただけではありません。女性の身体のラインに合わせて、ウエスト部分が緩やかにシェイプされていたり、袖丈が短めに調整されていたりします。これにより、着用した時のシルエットが非常に美しく見えます。メンズのSサイズやXSサイズを女性が着ることも可能ですが、その場合は肩幅が余ったり、着丈が長すぎたりして「借り物感」が出てしまうことがあります。
おしゃれに着こなしたいのであれば、やはりレディース専用モデルを選ぶのがベストです。バストサイズを基準に選ぶのが基本ですが、重ね着を想定するならワンサイズ上が安心です。最近では、ユニセックス(男女兼用)として展開されているアイテムも増えていますが、その場合はサイズチャートの「ヌード寸法」をよく確認し、ご自身の体型と照らし合わせてください。
キッズ・ジュニアサイズの成長を考慮した選び方
お子様のジャージ選びは、成長スピードとの戦いです。カンタベリーのキッズサイズは100cmから160cmまで展開されています。ラグビースクールに通うお子様の場合、練習で激しく動くため、あまりに大きすぎるサイズはプレーの妨げになります。特に袖が長すぎると、ボールハンドリングに悪影響を及ぼします。
理想は「今の身長+10cm」程度のサイズです。例えば、身長130cmのお子様なら、140cmサイズを選ぶのが一般的です。これなら多少ゆとりがありつつも、プレーに支障が出にくい範囲で長く着られます。ただし、ヘッドキャップやショルダーガードなどのプロテクター類は、安全に関わるため「ジャストサイズ」を選んでください。ここでのサイズ妥協は怪我のリスクにつながります。
キッズ用のレプリカジャージは、大人用と比べて首元の開きが調整されていたり、素材が柔らかいものになっていたりと、子供への配慮がなされています。
試着ができない時のサイズ選びテクニック

近くにカンタベリーのショップがなく、どうしてもネット通販を利用しなければならない場合もあるでしょう。試着なしで完璧なサイズを選ぶのは難しいですが、失敗の確率をグッと下げるテクニックは存在します。感覚に頼るのではなく、数字を味方につけることで、納得のいく買い物が可能になります。
手持ちのジャージやTシャツと比較する方法
最も失敗が少ないのが「比較法」です。今ご自身が持っている中で、サイズ感が一番気に入っているTシャツやジャージを用意してください。それを平らなテーブルの上に広げ、メジャーを使って「身幅(脇の下の左右の幅)」「着丈(襟の付け根から裾まで)」「肩幅(左右の肩の縫い目)」を実測します。
そして、通販サイトに記載されている「商品サイズ(実寸)」と比較します。ここで重要なのは、メーカーが公表している「ヌード寸法(適合サイズ)」ではなく、商品そのものの大きさを表す「実寸」と比較することです。ヌード寸法はあくまで「このくらいの体の人が着られます」という目安ですが、実寸はその服の本当の大きさです。手持ちの服と実寸が近ければ、着用感も限りなく近くなります。
公式サイトのヌード寸法と仕上がり寸法の違い
先ほど触れた「ヌード寸法」と「仕上がり寸法(実寸)」の違いを、もう少し詳しく理解しておきましょう。カンタベリーの公式サイトや大手通販サイトには、この2つが併記されていることがあります。
・ヌード寸法(適合サイズ):あなたの身体のサイズ。メジャーを体に当てて測った数値。
・仕上がり寸法(実寸):商品のサイズ。服を平置きして測った数値。
一般的に、ジャージには動きやすさを確保するための「ゆとり分」が必要です。つまり、「仕上がり寸法」は「ヌード寸法」よりも数センチから十数センチ大きくなっています。もし、仕上がり寸法がヌード寸法と同じだったら、それは皮膚のようにピチピチの状態を意味します。ゆったり着たいなら、ご自身の胸囲よりもプラス15cm〜20cm程度の仕上がり寸法があるものを選ぶと良いでしょう。
レビューや口コミを活用する際のポイント
最後の砦となるのが、購入者のレビューです。しかし、ただ漠然と星の数を見るだけでは不十分です。参考にするべきは、レビュアーの「身長・体重・購入サイズ」が書かれているコメントです。「175cm、75kgでLサイズを購入、ジャストでした」「180cm、85kgでXLだと少しタイトでした」といった具体的な情報は、何よりも参考になります。
また、カンタベリー特有の「首回りのきつさ」について言及しているレビューも要チェックです。特にラガーシャツタイプは首回りがしっかり作られているため、首が太い方からの「首がきつい」という意見は貴重な判断材料になります。自分と似た体型の人のレビューを探し出し、その人がどう感じたかをシミュレーションすることで、サイズ選びの精度は格段に上がります。
カンタベリーのジャージサイズ感まとめ:自分にぴったりの一枚を見つけよう
カンタベリーのジャージは、その歴史と品質の高さから、多くのラグビーファンやプレーヤーに愛されています。しかし、サイズ選びを間違えると、その魅力も半減してしまいます。今回ご紹介したポイントを振り返りながら、あなたにとって最適な一枚を選び抜いてください。
最大のポイントは、「日本サイズか海外サイズかを確認すること」、そして「用途(観戦用か競技用か)に合わせたフィット感を選ぶこと」です。素材による縮みの可能性や、ご自身の体型タイプ(筋肉質か細身か)も考慮に入れることで、失敗のリスクは最小限に抑えられます。手持ちのウェアを計測し、実寸と比較するという一手間を惜しまなければ、ネット通販でも満足のいく買い物ができるはずです。
ジャストサイズのジャージを着てスタジアムで応援したり、練習に励んだりするのは、とても気分の良いものです。この記事が、あなたのラグビーライフをより充実させるためのガイド役となれば幸いです。自分にぴったりのカンタベリージャージを身にまとい、ラグビーの熱狂を全身で楽しみましょう!



