「リーグワンの試合を全部見たい」「大学ラグビーや高校ラグビーも網羅したい」そんなラグビーファンの熱い思いに応えてくれるサービスが、J SPORTS(ジェイスポーツ)のラグビーパックです。地上波での放送が限られているラグビーにおいて、このパックはまさにファンにとってなくてはならない存在といえるでしょう。
しかし、いざ加入しようと思うと「月額料金はいくらなのか」「Amazonプライムのチャンネルとは何が違うのか」「スマホやテレビでどうやって見るのか」といった疑問が出てくるかもしれません。特に料金プランや視聴方法は少し複雑に見えることもあり、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、J SPORTS ラグビーパックのサービス内容から料金体系、登録方法、そしてメリット・デメリットまでをわかりやすくまとめました。これからラグビーを思いっきり楽しみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
J SPORTS ラグビーパックとはどんなサービス?

まず最初に、J SPORTS ラグビーパックがどのようなサービスなのか、その基本的な内容について詳しく解説していきます。ラグビーファンにとってなぜこれほどまでに支持されているのか、その理由が見えてくるはずです。
ラグビーだけに特化した専門プラン
J SPORTSオンデマンドには、野球やサイクルロードレースなど様々なジャンルのパックがありますが、「ラグビーパック」はその名の通りラグビーのコンテンツだけに特化したプランです。他のスポーツは見られませんが、その分、月額料金を抑えながら濃密なラグビー放送を楽しむことができます。
このパックの最大の特徴は、国内ラグビーの充実度が圧倒的であることです。トップリーグの時代から長年にわたり日本ラグビーを支えてきたJ SPORTSだからこそ実現できるラインナップは、他の動画配信サービスでは決して真似できません。まさにラグビー好きのために作られた専用のプランといえます。
視聴できる主な大会とコンテンツ
ラグビーパックで視聴できる試合は非常に多岐にわたります。まずメインとなるのが、国内最高峰リーグである「ジャパンラグビー リーグワン」です。ディビジョン1からディビジョン3まで、すべての試合を実況・解説付きで見ることができます。応援しているチームが下部リーグにいても安心です。
さらに、大学ラグビーも見逃せません。関東大学対抗戦、関東大学リーグ戦、関西大学リーグをはじめ、お正月の風物詩である全国大学選手権までしっかりカバーされています。これに加えて、「花園」として親しまれている全国高等学校ラグビーフットボール大会も全試合配信されるため、学生ラグビーファンにとっても必須のサービスです。
日本代表戦についても、国内で行われるテストマッチや海外遠征の試合など、注目度の高い試合が配信されます。その他、女子ラグビーやセブンズ(7人制ラグビー)の主要大会もラインナップに含まれることがあり、一年を通してラグビーを楽しめる構成になっています。
オンデマンド配信とテレビ放送の違い
よく混同されがちなのが、BS放送やスカパー!などで見る「テレビ放送のJ SPORTS」と、ネットで見る「J SPORTSオンデマンド」の違いです。ラグビーパックは「オンデマンド」のサービスであり、インターネット回線を使ってスマホやPC、テレビで視聴するものです。
テレビ放送契約(スカパー!など)は録画ができるという利点がありますが、アンテナの設置や専用チューナーが必要な場合があります。一方、オンデマンドのラグビーパックは、ネット環境さえあればすぐに視聴を開始でき、見逃し配信機能があるため、放送時間に縛られずに好きな時に試合を見ることができます。
料金プランとAmazon版との違い

次に、最も気になる料金について解説します。J SPORTSオンデマンドにはいくつかの料金設定があり、年齢による割引やAmazon経由での契約など、選択肢がいくつか存在します。損をしないためにも、自分に合ったプランを確認しておきましょう。
月額料金とU25割について
J SPORTSオンデマンド「ラグビーパック」の基本料金は、月額2,580円(税込)です。この金額で、リーグワン全試合を含む膨大なラグビーコンテンツが見放題になります。毎週末に行われる複数の試合をすべてチェックできることを考えれば、チケット1枚分以下の価格で十分に元が取れる設定といえるでしょう。
さらに注目すべきなのが、25歳以下の方を対象とした「U25割」です。13歳以上25歳以下であれば、なんと半額の月額1,290円(税込)で利用できます。学生や若手の社会人にとっては非常にありがたい制度ですので、対象年齢の方は必ず証明書をアップロードして割引を適用させましょう。
※料金は2024年の価格改定後の情報を基にしています。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
総合パックとの料金比較
もしあなたがラグビーだけでなく、プロ野球(広島・中日・DeNAなど)やサイクルロードレース、モータースポーツなども見たい場合は、「総合パック」という選択肢があります。総合パックの月額料金は2,980円(税込)です。
ラグビーパック(2,580円)との差額はわずか400円程度です。もし他のスポーツも頻繁に見るようであれば、個別にパックを契約するよりも総合パックを選んだ方が圧倒的にお得になります。ただし、「自分はラグビーしか見ない」とはっきり決まっているなら、無理に総合パックにする必要はありません。
Amazon Prime Videoチャンネルとの違い
J SPORTSを見るもう一つの方法として、「Amazon Prime Videoチャンネル」があります。これはAmazonプライム会員が追加で登録できるチャンネルで、こちらの月額料金は2,178円(税込)です。一見すると本家オンデマンドより安く見えますが、注意点があります。
Amazon版のJ SPORTSチャンネルは「一部の番組が見られない」という制限がある場合があります。また、Amazon版は「ラグビーパック」という区分ではなく、様々なスポーツが混ざったチャンネル構成になっています。そのため、見たい試合が確実に配信されるかを確認する必要があります。
ただし、Amazon版には「14日間の無料体験」がついていることが多く、画質や通信の安定性もAmazonのシステムを利用するため非常に高品質です。テレビで見るためのアプリ(Fire TV Stickなど)の操作性も良いため、手軽さを重視する方には選択肢の一つとなります。
利用できる支払い方法
J SPORTSオンデマンド(公式サイト)での支払い方法は、主にクレジットカードとキャリア決済、楽天ペイに対応しています。クレジットカードはVISA、Mastercard、JCB、Amex、Dinersが利用可能です。
キャリア決済は、ドコモ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いが利用できるため、クレジットカードを持っていない方や、携帯料金とまとめて支払いたい方でも手軽に登録できます。一方、Amazon版の場合はAmazonに登録している支払い方法(クレジットカードやAmazonギフトカードなど)が適用されます。
メリットとデメリットを知っておこう

どんなサービスにも良い点と注意すべき点があります。契約してから「思っていたのと違う」とならないように、J SPORTS ラグビーパックのメリットとデメリットを整理しておきましょう。
メリット:圧倒的な試合数と解説の質
最大のメリットは、やはり「見られる試合数の多さ」です。地上波や他の配信サービスでは、注目の1試合しか放送されないことがよくありますが、ラグビーパックなら同時間帯に行われている他の試合もすべて見ることができます。いわゆる「ハシゴ観戦」が自宅で可能です。
また、J SPORTSは解説陣が非常に豪華です。元日本代表選手や著名なラグビージャーナリストが詳しく、かつ熱く解説してくれるため、試合の理解度が深まります。ルールが難しいと言われるラグビーですが、実況と解説がしっかりフォローしてくれるので、初心者でも安心して楽しめます。
メリット:見逃し配信が便利
リアルタイムで試合が見られない場合でも、「見逃し配信」機能が充実しています。試合終了後すぐに配信が開始されることが多く、自分の好きなタイミングで視聴可能です。早送りや巻き戻しも自由自在なので、素晴らしいトライシーンを何度も見返したり、ルールが分からなかった反則のシーンを確認したりするのに最適です。
デメリット:無料トライアルがない
J SPORTSオンデマンド(公式サイト)のデメリットとして挙げられるのが、「無料トライアル期間がない」ことです。登録した瞬間から課金が始まります。Amazon Prime Videoチャンネル経由であれば無料体験がある場合がありますが、配信内容に差があるため、どうしても公式サイトのラグビーパックを選ばざるを得ないケースが多いのです。
また、オフシーズン(試合がない時期)でも解約を忘れると料金が発生し続ける点にも注意が必要です。見たい大会が終わったら一度解約し、次のシーズンが始まったら再加入するなど、こまめな管理をすることで無駄な出費を抑えることができます。
スマホやテレビでの視聴方法と対応デバイス

J SPORTS ラグビーパックは、場所を選ばずに視聴できるのが大きな魅力です。通勤中にスマホでハイライトをチェックしたり、休日は自宅のテレビで生中継を楽しんだりと、ライフスタイルに合わせた楽しみ方ができます。ここでは具体的な視聴方法を紹介します。
スマホ・タブレットでの視聴
スマートフォンやタブレットで見る場合は、専用の「J SPORTSオンデマンドアプリ」をダウンロードするのが一番快適です。iOS(iPhone/iPad)とAndroidの両方に対応しており、ブラウザで見るよりも操作がスムーズです。
アプリでは、画質の調整やピクチャー・イン・ピクチャー(小窓再生)機能などが使える場合があり、他の作業をしながら試合を流し見することも可能です。外出先では通信量(ギガ)を消費するため、Wi-Fi環境での利用をおすすめします。
パソコンでのブラウザ視聴
パソコンで見る場合は、特別なアプリを入れる必要はありません。Google ChromeやSafari、EdgeなどのウェブブラウザからJ SPORTSオンデマンドのサイトにアクセスし、ログインするだけで視聴できます。
パソコンの大画面であれば、選手やボールの動きも追いやすく、より試合に没入できます。また、ブラウザのタブを複数開いて、同時に行われている2つの試合をザッピングしながら見るという、上級者ならではの楽しみ方も可能です。
テレビの大画面で見る方法
ラグビーの迫力を存分に味わうなら、やはりテレビの大画面が一番です。J SPORTSオンデマンドをテレビで見るには、主に以下の方法があります。
・Fire TV Stick(Amazon)
・Chromecast with Google TV(Google)
・Android TV搭載のスマートテレビ
・Apple TV(※サポート終了予定あり)
これらをテレビのHDMI端子に接続し、J SPORTSオンデマンドのアプリをインストールしてログインすれば、リモコン操作で簡単にテレビ視聴ができます。
Chromecast機能を使う
もし「Fire TV Stick」などのデバイスを持っていなくても、スマホとテレビが同じWi-Fi環境に繋がっていれば、「キャスト機能(Chromecast)」を使ってスマホの映像をテレビに飛ばすことができます。ただし、テレビ側がキャスト機能に対応している必要があります。特別な機器を買い足さずに済む場合があるので、まずはご自宅のテレビの仕様を確認してみると良いでしょう。
登録から解約までの手順をわかりやすく

最後に、実際にサービスを利用するための登録手順と、必要がなくなった時の解約方法について解説します。手続きはすべてオンラインで完結し、数分あれば完了します。
新規会員登録の流れ
まずはJ SPORTSオンデマンドの公式サイトにアクセスします。「購入する」ボタンを押すと、まずは「J SPORTS ID」の作成(無料)を求められます。メールアドレスを入力し、送られてきた認証コードを使ってパスワードや生年月日などの会員情報を登録します。
J SPORTS IDが作成できたら、ログインした状態で「ラグビーパック」を選択し、購入手続きに進みます。支払い方法を選んで決済が完了すれば、その直後からすべてのコンテンツが見放題になります。
J SPORTS IDの作成について
J SPORTS IDは、オンデマンド視聴だけでなく、オンラインショップでの買い物やメールマガジンの購読などにも使われる共通IDです。一度作っておけば、将来的にパックを解約して再契約する際も、IDとパスワードを入力するだけでスムーズに再開できるので便利です。
解約の手続きと注意点
解約もネット上で簡単に行えます。ログイン後、マイページの「会員登録内容の確認・変更」または「購入履歴・解約」といったメニューから手続きが可能です。「解約する」ボタンを押してアンケートなどに答えれば完了します。
注意点として、J SPORTSオンデマンドは「月の途中で解約しても、その月の末日までは視聴可能」ですが、「日割り計算による返金はない」という仕組みになっています。つまり、1日に解約しても30日に解約しても支払う料金は同じです。いつ解約しても月末までは見られるので、解約を決めたら早めに手続きをしておくと「解約忘れ」を防げます。
まとめ:J SPORTS ラグビーパックでラグビー三昧の日々を
J SPORTS ラグビーパックについて、料金やサービス内容、視聴方法などを詳しく解説してきました。このパックは、リーグワンの全試合配信や、学生ラグビー、日本代表戦の充実ぶりなど、ラグビーファンにとってこれ以上ないほど魅力的なサービスです。
月額2,580円(税込)という料金は決して安くはないかもしれませんが、毎週末のように繰り広げられる熱戦を余すところなく楽しめる体験は、価格以上の価値があるはずです。特にU25割が使える若い世代にとっては、破格の条件といえます。
登録も解約もオンラインで手軽にできるため、見たい大会がある期間だけ契約する「スポット利用」も賢い使い方です。ぜひJ SPORTS ラグビーパックを活用して、興奮と感動に満ちたラグビー観戦ライフを楽しんでください。

